フリーランストレーナーという働き方を5年経験して叶った夢とこれからの働き方について

今回はスポーツチームで
トレーナーになるために
「フリーランス」として働いた経験と
これからの働き方についてお伝えします!

はじめに

私は元々スポーツチームの
トレーナーになりたくて
高校を卒業してすぐに
鍼灸・ATの専門学校に入りました。

卒業して免許取得後は
治療院勤務や機能訓練指導員など
正社員で5年働いていました。

しかしどうせ働き続けるなら
「やっぱりトレーナーをやりたい!」
と思ってスポーツ専門学校に入学しました。

有り難いことに在学中から
3チームのバスケットボールチームで
チームトレーナーをしていました。

卒業後は再就職しようと思ったのですが
全てのチームを継続するためには
週5日勤務が出来なかったので
フリーランスで活動することにしました。

実はフリーランスになったきっかけは
自分で望んだ訳ではなかったのです。

フリーランスの最初の2年は
トレーナーの収入だけでは食べていけず、

医療資格を生かした
リハビリのバイトをしていました。
(この仕事から脱却したくて
 トレーナーを目指したのに…)

会社員でいる時には
当たり前だと思っていた事が、
フリーランスとして全て自分で行ってみて
どれだけ恵まれた環境だったかを
思い知らされました。

しかしフリーランスでは
念願のプロスポーツチームの
専属トレーナーになることが出来ました。

その経験やそれまでに培った知識や技術が
今の仕事にもとても役立っています。

私のフリーランスとして働き方や
率直な感想を紹介していきますね!

フリーランス1〜2年目

仕事を掛け持ちして、生活する日々でした。

・バスケットボールチームのトレーナー
・フィットネスクラブのパーソナルトレーナー
・スポーツ系の専門学校の非常勤講師

好きな仕事だけでは生活できず、
医療資格を生かしたデイサービスで
リハビリのバイトもしていました。
(この仕事から脱却したくてトレーナーを目指したのに…)

フリーランス3年目

バスケットボールチームの
トレーナー(多いとき5つ)と
フィットネスクラブのパーソナルトレーナーの
仕事をしていました。

フィットネスクラブの
パーソナルトレーナーの収入が上がり、
リハビリのバイトから
やっと離れることができました。

しかし私の日常は
労働時間が1日12時間以上で
年間の休日が1~2日、
移動時間が多く1日4現場周ることも…

チームや職場によって求められることが
異なるため勉強が必要となります。

働いて収入を得ても
インターンやセミナー受講で
勉強に出費がかかる状態でした。

しかしその中で
仕事をアップデートする
養成講座にいくつか出会い、

仕事のオファーが増えたり
お客様が増えて収入が上がったりと
仕事が軌道に乗っていきました。

フリーランス4〜5年目

以前お世話になっていた
インターン先のヘッドトレーナーの紹介で
山梨県にある女子バスケットボール
トップチームのトレーナーへ就任します。

結婚・出産をする前に
一度は経験してみたいと思っていた
念願の専属スポーツトレーナーになるも
現実は・・・

甘い世界ではないと知ってはいましたが
厳しい現実が待っていました。

1年目は東京から通いで、
週3回山梨へ。

2年目からは山梨へ移住
東京の仕事は週1回を残して退職。

当時、社会人10年目でしたが、
初任給よりも給料は低くなりました。

週に1回は、山梨から高速バスで
東京へ日帰りで仕事をしていました。

(最初は車で移動していましたが、
疲労困憊で事故に遭いそうになり
移動手段を高速バスへ変更しました…)

チームはお金がないので
ほとんどお給料はなく
平日の日中はスポンサー企業で働いて、

その後は夕方からチームの活動へ
1日の拘束時間は15時間でした。

土曜日は1日練習、
10時間の拘束時間。

日曜日は試合のないシーズンは
チームの活動は休みでしたが、
スポンサー企業の後援会や
地域のイベント活動へ。

チームの活動が休みでも、
スポンサー企業で働く日々でした。

シーズン中は土日連戦だったので
遠征の場合は前日の金曜日に移動して
前日会場練習後には
ホテルで約5時間の選手のケアでした。

チーム専属トレーナーは
私だけだったため
これらのことを1人でこなしていました。

・治療
・リハビリ
・コンディション管理
・トレーニング指導
・ウォームアップ/クールダウン

さらにチームにはコーチとマネージャーも
1人ずつしかいないため
ドリンク準備・タイマー・ビデオ撮り、
パス出しやダミーのディフェンスなどの練習補助

スタッフの人員が少ないため
トレーナーの仕事の範囲外のことも
行なわざるを得ませんでした。

体力の限界から、眠れないことや
イライラ感、風邪が2週間以上治らない
などの状態に陥ります。

今思い出しても
心身ともに余裕がなく
追い詰められていたと思います、、

2シーズン目の終わりには
新型ウイルスの感染拡大のため
リーグ戦が途中で終了となり、

いつも張り詰めていたので
やり場のない喪失感で
しばらくは放心状態になりました。

そしてそのシーズンを最後に
チームを離れて東京に戻ることにしました。

フリーランスを経験した感想

フリーランスでは目標だった
トップチームのトレーナーに就任して
経験を積み自信と満足感が得られました。

そして雇われの社員だった時にはなかった
仕事を獲得するビジネス力も身につきます。

フリーランスの働き方は
成果がそのまま収入に繋がりやすく
やりがいを感じられますが、

不安定な収入や手薄な社会保障
労働集約型収入のため
自分が動けなくなった時に
収入が減少してしまうなど、

年齢を重ねるにつれて
働き方に不安を覚えていく方もいると思います。

私自身も5年間フリーランスとして
活動していました。

仕事が増えるにつれて収入も増えましたが
ほとんど休みも取れず
心身共にボロボロになっていきました。

しかし休みを取ったり仕事を断ると
収入が減るだけでなく、

次の仕事はもらえるのか?
来年以降も契約があるのか?

仕事が充実している時でも
常に不安がありました。

正社員とフリーランス両方を経験してみて、
社員のありがたみを痛いほど感じました。

・固定給がある安心感、社会保障の充実

・産休・育休・介護休暇など
 ライフステージの変化でも身分保証される

・公休・有給などの休日があり、
 法定勤務時間も定められている

・勤務時間中に研修を受けられる、
 研修費は会社負担

・上司・同僚などから
 アドバイスや意見をもらえる環境

・何か問題が発生したときに
 上司などがフォローしてくれる、
 会社が責任を負ってくれる

・自分で仕事を獲得しなくても
 仕事が用意されている

会社員でいる時には
当たり前だと思っていた事が、

フリーランスとして全て自分で行ってみて
どれだけ恵まれた環境だったかを
思い知らされました。

フリーランスは
仕事を獲得するスキルが必要ですが
仕事先を自分で選ぶことも可能です。

ビジネス力が身につくと
仕事を経験して自己成長へと繋がり
フリーランスの期間は
社会人の中でも最も充実していました。

しかし、フリーランスは
仕事中心の生活になるため
結婚や出産というライフステージを考えると
組織の中で働くほうが私は向いていました。

もちろんフリーランスで
仕事量をコントロールできる人もいます。

現在は再び組織で働くことを選びました。

組織の中で働くことと
フリーランスとして働くことを経験し、
今後もライフステージに合わせた
働き方をしていきます。

今後はお客様への直接指導や施術など
対面サービスだけでなく、

教育・企画・マネジメントの
次のステージに向けて準備をしています。

今までの経験から自分の得意と
お客様から必要とされるサービスが
理解できて成果も出せたので、

それを同業者に伝える「教育」
サービスとして創る「企画」
組織を管理していく「マネジメント」

これらの分野にも
チャレンジしていきたいです。

皆さんも自分のステージに合わせて
働き方を自分でデザインしては
いかがでしょうか。

新しいことを始めると
上手くいかないことが
必ず起こりますが、

トライ&エラーを繰り返すことで
きっと良い方向に改善していきますよ。

フリーランスをしている方や
新しいチャレンジをしたい人の
エールとなれば嬉しいです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。


Risa

パーソナルトレーナー/鍼灸マッサージ師歴13年目 筋膜治療とピラティスやトレーニングなどの運動指導を通して、痛みの軽減や姿勢・動作の改善など機能改善を目的としたマンツーマンセッションを提供している。 自身の技術や経験を生かして、お客様に選ばれるための自立した希少価値の高い治療家や運動指導者になるための養成講座を主催。 今後は自身でお客様の問題解決をするだけでなく、セラピスト/トレーナー/インストラクターが自己実現するためのサポートも行っていきたいと思っている。

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