専門性を高めたい治療家・セラピストに「複数技術の組み合わせ」をおすすめする理由
治療家として経験を積んでいくうちに、
「得意分野や専門分野を見つけたいが
何が自分に合うのか分からない」
という悩みを聞くことがよくあります。
・自分は今行っている治療技術を極めるのか?
・新しい技術を身につけて違う治療も行うのか?
・美容や婦人科系など女性向けの分野を勉強したい?
・アロマ・漢方・栄養など別分野も勉強してみたい?
色々な選択肢はあると思いますが
今回はそのような悩みを持つ
治療家・セラピストに向けて
「複数技術の組み合わせ」で
専門性を高める方法についてお話していきます。
治療家として経験を積むと悩みが生じる
資格を取得して新卒で最初の就職先はするところは
一般的には専門的な治療をするところは少ないです。
例えば
・接骨院や整形外科勤務などの保険診療
・鍼灸やマッサージの治療院
・訪問マッサージ
・介護施設の機能訓練指導員
ある程度マニュアルがあって
ルーティーン業務で数をこなす必要のある
業務に就くことが多いと思います。
治療家・セラピストとしての経験を積みつつ、
結婚や出産などのライフステージに
変化を伴うと自分の今後の方向性に悩み始めます。
専門的な治療や保険診療の枠を超えた
内容を行いたい場合は、
自分自身で新たに勉強が必要になります。
それではどんな新しい技術や知識を
身につけると良いのでしょうか?
どんな治療家・セラピストでも
必ずレベルアップ出来て
治療の幅が広がる方法をご紹介します!
今ある治療技術に運動指導を組み合わせよう!
そこで私が提案するのは、
今ある治療技術に
運動指導を組み合わせることです。
運動指導ができるようになると
お客様に次のような嬉しい変化が生じます。
・関節可動域が向上して動作がスムーズになる
・不良姿勢(猫背・反り腰など)が改善する
・痛みの再発予防になる
・ボディラインが綺麗になる
・運動能力が上がる
・体力が向上する
・不定愁訴のない健康的な身体になる
ということが挙げられます。
私も最初は治療院勤務や
整形外科・介護施設などで働く中で
治療やリハビリなどをメインに行っていました。
その時には治療して症状が改善したはずなのに
次回の施術時にはまた症状が戻っている…
ということがよくありました。
その後トレーナーを目指して
スポーツ専門学校に再入学して
トレーナーの役割を学ぶことで
”また症状が戻ってしまう”
という問題が解決する考え方を身につけました。
①メディカル・トレーナー
:医療資格を持ったトレーナー
ケガや痛みなどの身体のマイナス状態を
元に戻す治療やリハビリを行う。
ADLレベルの回復までの範囲を担当
②アスレティック・トレーナー(AT)
:主にスポーツ現場にいるトレーナー
ADLレベルからスポーツ復帰するまでの
「アスレティック・リハビリテーション」を担当
運動負荷に耐えられる筋力強化や
ケガの予防のための動作修正などを行う。
ケガ・痛みの治療やメディカルリハビリにはない「競技特性」に合わせたリハビリを実施
③ストレングス(トレーニング)・コーチ(SC)
:パフォーマンスアップに必要な
トレーニング指導やウォーミングアップを実施
筋力・スピード・パワーなど運動能力の向上、体組成やコンディション管理などを行う
この中で①だけでなく、
②のアスレティックトレーナーの役割まで
担うことが出来たら
痛みの改善だけでなく再発予防まで出来る!
ということに気付いてアスリートだけでなく
一般の方への施術に取り入れていきました。
治療からスポーツ復帰までの
リハビリトレーニングを実施出来る
治療家はほとんどいないので、
パーソナルトレーナーとして
フィットネスクラブで活動していくと
かなり需要がある分野だと実感しています。
お客様からはこんな嬉しいお言葉をいただくことが多いです。
「病院や接骨院ではここまで教えてくれなかった」
「治療してくれて身体の状況がわかっている人に
運動まで見てもらえると安心感がある」
「身体のメンテナンスとパフォーマンスアップの
両方を任せられる人がいてありがたい」
治療やリハビリだけでなく
運動指導が出来るようになることで
お客様に提供するベネフィット(価値)が
幅広くなりました。
痛みやけがを改善して
マイナスから0に戻すだけでなく
サポート出来る範囲が広がります。
・マイナスにならないような再発予防
(メンテナンス/コンディショニング)
・運動能力や見た目を
プラス状態に持っていくトレーニング
(パフォーマンスアップ/ボディメイク)
これらの価値提供をすることで
新たな専門性を獲得することが出来ますよ。
さいごに
この具体的な運動指導の方法は
次回の記事で詳しくお伝えしますね!
以下の3つが
治療家・セラピストが使いやすい
おすすめの運動方法になります。
・コレクティブ・エクササイズ
・コンディショニング・トレーニング
・ピラティス
治療家・セラピストのみなさんも
何度も痛みが再発してしまうお客様に向けて
「運動指導」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
きっと治療に運動指導を加えることで
痛みの改善後に
再発予防やパフォーマンスアップなど、
その先の未来までトータルサポートできる
専門家になることが出来ますよ!
Risa
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